ソシャゲ廃と課金
ソーシャルネットワークなゲームにうつつを抜かしていた頃の話をします。
当時の私は親元にパラサイト。
外出はあまりせず、仕事も時間の短いアルバイトのみというヒキニート一歩手前の状態でした。
そんな中、流行の携帯ゲームに一生懸命になりました。
課金は月額5k~30k程度、ゲームのスタミナが回復するタイミングで目覚ましをセットして睡眠を細切れにするくらいの頑張り具合。
重度になると課金額の桁が違ってきますし睡眠も削るし仕事中もゲームするし、ゲームのために仕事休んだりするので私程度は初心者みたいなものです。
この感覚からしてまず一般的ではないわけですけど!
ものすごくガチ勢ってほどじゃないけど、そこそこ頑張ってる。というチームに所属していました。
ゲーム内でのチャットもあり、本名も居住地も本当の性別も何ひとつ知らない人たちと仲良くしていました。
多人数で強敵を倒すレイドバトルのあるゲームで、出没期間中は時間に関係なく敵が現れ救援を出したり出されたりするため救援対応の可否を明記する風習がありました。
当時の私は2時3時に寝て、レイドバトルを頑張っている時には8時頃に起きて少しゲーム触って人が減ったら二度寝するという少しズレた睡眠時間で生きていました。
8時頃にログインした時に「おはよう」なのは分かりますが、10時に再ログインした際にも同じ人から「おはよう」と言われるのはおかしくないですか。
一度も「バイト行ってきます」と言ったことはないのに、定期的に同じ時間に不在になることを繰り返した結果、帰宅してログインすると「おかえり」「お仕事お疲れ様」と的確な挨拶をされていました。
生活時間を完全に把握されている。
バイトの後はひと通りゲームの作業してから風呂という習慣も把握されていました。
その日は帰宅後の作業が終わってから風呂とは言わず外す旨だけ伝えました。
通知音が聞こえたのでボスを一殴りしたところ「お風呂の途中にすみません!ありがとう!」との挨拶が。
もはや普通の友達よりも生活習慣に詳しい。
逆に私の方もログイン時間の長い人や強い人の生活時間を把握していました。
リーダーのAさんは7時頃に起きて8時頃に出勤、日中も携帯を触れる仕事だけどちょくちょく車の運転があり、その際には対応が遅れる。夕方頃に帰宅して8時くらいから自由時間。
主婦のBさんは人の多くなる7時くらいに起きて、日中は概ね自由、食事の準備のため夕方に二時間程度抜けるけど、その後も自由。
学生のCさんは自由な学校のため授業中も携帯を触ることができるけど、試験期間はさすがにアウト。
これだけ相手のことを知っていると、親しくなれたような気がするんですよね。
実際まあ親しくなってないわけではないんですが、普通のお友達とは少し違います。
助けてくれた人に恩返しがしたい、自分よりも弱い人を助けて頼りにされたい、その手段はゲームで強くなることだけ。
そうです。課金の始まりです。
定額で強いアイテムを手に入れることができないガチャシステムが非難されて規制もされましたが、カードゲームや食玩などのブラインド商品は他にもたくさんあります。
携帯ゲームだけ散財する人が多数出たのは、強いアイテムがどうしても欲しいと思わせるネットゲームの土壌とガチャシステムの相性が最悪(売上的には最高)だったんでしょう。
排出率の低さと嘘の確率表記も大問題だと思いますが。
食玩などは箱で買えば総数は決まっているので目当てのものを必ず手に入れることができるという場合がほとんどですからね!
コンビニでコラボしてるくじなんかはセットで一揃え買うガチ勢を間々見ます。一等もラストワン賞も必ず欲しかったら一セット買う方が早いというヤベェ判断。
きっかけがガチャでギャンブル依存という道があるのは分かるんですが、とはいえ、元からの素質が物を言う部分が大きいと私は思います。
私の知る限り、ガチャ回しまくってる人って大体パチンコやってるので……
パチンコで散財する系の知人が、強いキャラとか目的のキャラとか特にいないけどソシャゲのガチャ回したいから回すって言ってた時は震えました。こいつは本物だと思いました。
景品が欲しいというより演出が見たいらしいです。こいつは本物だ。
課金は計画的に。